水平ライン(水平線)でシンプルな取引!

水平ライン(水平線)は相場分析の基本となっています。水平線は、目安となるレートに水平の線を引くだけのシンプルなものですが、それだけでトレードがやり易くなります。

FXはもちろん、商品先物等の投資商品の取引でよく使われています。

難しいテクニカル分析は不要です。難しいから良いというものでも、勝率が上がるわけでもありません。

いわゆる「勝ち組」と呼ばれているトレーダーの多くは、複雑で難解な方法より、シンプルな水平ライン(水平線)を用いたトレードで利益を上げています。

水平線の正しい引き方をすることによって驚くほど相場を予想でき、大きく稼ぐことが可能です。

水平線の「引き方」と「目的」

水平線とは文字通り横に一直線に引いた線のことです。「ホリゾンタルライン」とも呼ばれており、特定のレートを長い横線で示したラインのことです。

特定のレートというのは、主として市場参加者が意識するレート(価格・価格帯)をいうのですが、これは常に決まっているわけではなく、その時々の状況により変化します。

ですので、そのレートが果たしてどこなのか、という判断が重要となってきます。

チャートには、市場に参加している投資家たちの心理や行動が色濃く表れています。

ところが、チャートそのものだけでは、何も取引基準を見出すことができません。その基準を見出すために、トレーダーは水平線やラインを引き、移動平均線などのインジケーターを表示させます。

ダウ理論だけではこの精度を上げていくことはなかなか難しいですが、水平線を組み合わせることにより具体的に戦略を立てていくことができます。環境認識やトレード戦略に利用することができます。

水平線の優位性

  1. 基準さえ正しければ、誰が引いても同じラインになる。
  2. 水平方向に無限に伸びるため、何度でも機能する。
  3. 機能する度に人々に意識され、ますます効くようになる。

過去のレートが現在の値動きに強い影響を与えることもあります。

プロアマ問わず、チャートに水平線を引くやり方が簡単で、誰もが実践しやすい方法です。

「節目」における投資家の行動を探る

水平ライン(水平線)は、1つの点が決まれば引けるのですが、その点とは市場が意識している点です。

この多くの人が意識しているポイントを、「節目」と呼んでいます。

価格は「節目で止まり」「節目で伸びる」

今後の値動きの分岐点とも言える重大な「節目」を水平線は教えてくれます。

具体的には、

  • 直近の高値、直近の安値
  • 押し安値、戻り高値
  • 過去に何回も反転しているレート(価格・価格帯)
  • ヘッジファンドなど大手が気にするレート
  • 桁替えやキリ番のレート(価格)
  • 各市場の始まりと終わりの時間のレート(価格)

といったポイントが節目となり得る候補としてあげられます。

このような「節目」に引かれた水平線でなぜ、大きな値動きを起こすのか?と言えば、水平線には多くの売買注文が溜っていくからです。

水平線は、個人投資家はもちろん、莫大な資金を元手に投資を行う機関投資家も意識しているポイントでもあります。

しかも、一度「節目」として認識された水平線には多くの売買注文が集中するため、水平線を抜けることで「損切り注文」を始めに巻き込み、その後追随してくる「新規注文」も巻き込んで、さらに大きく値が動きやすくなる、というわけです。

レジスタンスラインとサポートラインが節目を形成する

チャートに引く水平線として、抵抗線とも呼ばれるレジスタンスラインと支持線となるサポートラインの2つは、とくに強く意識されるラインです。

水平ラインには、2つの役割があります。

  • レジスタンス(抵抗)
  • サポート(支持)

レート(価格)が、それぞれのラインによって抑えられたり支えられたりすることで、相場がそのラインを天井(あるいは底)と認識し、価格が反転しやすくなるのです。

強く意識されるラインであるほど、その場所に損切り注文や指値注文が集中するようになり、抜けたときの上昇・下落も大きいものとなります。

(なお、一度水平線がブレイクされると、その後はレジスタンスとサポートの機能が逆転するという特徴があります。)

チャートに水平線(ライン)を引く

FXでテクニカル分析(チャート分析)をするとき、最も重要な情報とはレート(価格)です。

そこで「ラインを引く」という技術は、チャート分析をおこなうためには絶対に欠かせないものであります。

チャートを手掛かりに、これから起こるであろう”値動き”を予測するわけです。

今後「値が一気に伸びるであろう場所」、もしくは「値が反転するであろう場所」つまり、“何かが起きるであろうポイント”に、目印を付けて分かりやすくするということで「水平線」を引くわけです。

株式市場や先物市場などは出来高の多いサポートやレジスタンスを探すことによって強い水平線を見つけることができます。

しかし、FXというのは出来高を見ることが出来ないので、強い水平線を探すことは現実的には難しいところがあります。

なので、FXでは代わりにプライスアクションに重点を置いて、相場参加者が強く意識するであろうポイント「節目」を捉えてラインを引く必要があります。

水平線の引き方

水平線の引き方は、あまり難しく考えず、ある程度機械的に引いてしまう方がいいかもしれません。自分がここだと思うところに引けばよいのです

  1. 直近の高値・安値に水平線を引く
  2. レジスタンスやサポートになっている部分に引く
  3. 押し安値・戻り高値に水平線を引く ※押し安値と戻り高値についてはFXチャートの見方「ダウ理論」を参考にしてください。

さらに、4.チャートの最高値と最安値、ネックライン、そしてラウンドナンバーに深く考えずにラインを引きましょう。

水平線を引く時の注意点

水平線は簡単に引ける反面、どこに引いたらいいのかわからず、とくに慣れない頃にはチャートが水平線だらけになってしまって逆に重要なポイントがわからない、となってしまうケースも多くあるかと思います。

そもそも、ラインに正解はないのです。トレードして、勝てていれば、そのラインの引き方が正解ということです。

なお、必ずしも引ける線があるとは限りません。また、すべてのラインで取引しようと、無理にラインを引く必要などありません。

さらには、1枚のチャートにたくさんの線を引きすぎることも良くありません。もし、線を引きすぎてしまったと感じたときには効果の薄い線から消していきましょう。

【精度の高い、勝てる水平線を引くためのコツ】

  • 2回以上の反転が確認出来る価格帯に引く
  • 目立つ高値・安値に引く
  • 上位の時間足でも意識できる水平線を引く

FXでは、大きな時間足のチャートを優先して水平線を引いていきます。
あとで見るときには、時間足の大きいサポート&レジスタンスほど強いと判断できます。

デイトレードの場合、日足と4時間足、さらには1時間足に引くのが基本
スイングトレードなら、週足にも。

とにかく、自分でラインを引きまくって練習するのが1番手っ取り早い方法です。

ローソク足のヒゲ問題

水平線の引き方で迷うのが、ローソク足のヒゲと実体どちらで線は引くべきか、ということです。

どちらが正解という事はなく、自分で検証して、最終的にはどちらが使えるか決めるのがいいでしょう。

参考になるか分かりませんが、

  • ロンドン~ニューヨーク時間はヒゲ
  • 東京は実体

で線を引く人が多いみたいです。

海外のトレーダーはローソク足以外にバーチャートなどを使っている人も多く、その足の最高値と最安値に注目して線を引くからです。このバーチャートの最高値・最安値はローソク足のヒゲに当たります。

水平線を利用した取引手法

水平線トレードを行う時は、必ず跳ね返りを確認してからエントリーしてください

水平線でのエントリー

基本的なエントリー戦略としては、①水平線の反発を狙ったエントリーと、②水平線のブレイクを確認してのエントリーの2種類があります。

レジスタンスラインやサポートラインをブレイクしていく状態がブレイクラインです。基本的には順張りでトレンドを図るような形でエントリーします。

ただし、レジスタンスラインを1回上抜けたタイミングでのエントリーは見送ります。

ラインをローソク足が突き抜ける動きに見えて、すぐに次のローソク足が戻ってくることがあります。(この現象をダマシといいます。)

せっかくエントリーしても、ダマシに遭ったら損切りとなってしまう可能性があるため、1回目でのエントリーは見送ります。

レジスタンスラインは、本格的に突破されると今度はサポートラインとして機能する性質を利用して、上抜けた後にレジスタンスラインに接触してもう一度上昇の動きを見せたタイミングでエントリーするようにしましょう。

あくまでもラインは目安です。水平線だけでエントリーを判断するのは、相場の大局までは掴みきれずに、少々心もとない部分があります。

他の手法とも組み合わせることで、エントリー技術のレベルを上げることが出来ます。

決済について

買いポジションを持っている時はレジスタンスラインが、売りポジションを持っている時はサポートラインが利確の目安になります。

利食いは“職人芸”みたいな面があり、「波1本」で利食いをするのが理想的ですが、これはという原則はとくにありません。

水平線だけでは難しい…

水平線だけのトレードもできないわけではないですが、水平線とインジケーターを合わせたほうが精度は良くなるということが分かっています。

実際に、水平線だけできれいに止まることは少なく、

  • 水平線+ボリンジャーバンドの±2σの隙間を埋めたとき
  • 水平線+RSIで売られすぎ・買われすぎになったとき など

水平線とインジケーターが組み合わさって、ふたつが合致したときに止まることが多いようです。

そのため、複数のチャート分析ツールを使い、多角的に相場を分析するのが有効です。

そもそも、ラインとインジケーターには明確な違いが存在します。インジケーターが値動きを数値化したものであるのに対し、ラインはチャート形状そのものを基準としています。

インジケーターは設定によって全く異なる挙動を示しますが、ラインはチャート形状そのものが基準となっているため、多くのトレーダーが同じものを共有し、意識しやすい側面があります。

FXでは余計なトレードをしないことが一番ですが、この両者のもつ良い点を活用しながらトレードを進めていくのが重要かと思います。

トレンドラインの使い方/水平線との併用がおすすめ

インジケーターのほかには、トレンドラインにも注目です。

トレンドラインというのはトレンド中にできる安値(高値)を結んで引いたラインのことで、相場の流れが分かります。以前に書いたチャートの見方とトレードへの活かし方の記事の中で、このトレンドラインについては触れています。

このラインだけでもエントリーや決済のタイミングを知ることができますが、レジサポラインの抵抗線(支持線)と併用したライントレード手法が使えます。

トレンドラインで相場の向きや勢いを知り、水平線で強い抵抗を持つポイントが分かるので、精度がより高くなります。

水平線で環境認識やFXトレードの基礎固め

為替相場の分析方法として、重要なもののひとつが水平線(ライン)です。

ダウ理論水平線を使ったシンプルな環境認識やトレード方法が基礎になければ相場で稼ぎ続けることは難しいと思います。

水平線やトレンドラインにはテクニカルインジケーターのようなパラメーターなどありませんので、妥当なラインを引くことができれば世界共通、ほぼ同じ認識となります。

水平ラインを使ったトレードは他のトレード法と比べ、すごくシンプルで確実性が高い。
わかりやすい相場分析の1つなので是非マスターしておきましょう。

水平線を使っても勝てないという方はもう一度、水平線の引き方や水平線を使ってのエントリー方法に 問題はないか、確認してみてください。

  • どこでエントリーしたらいいのかわからない
  • 損切り・利食いに自信の持てるトレードができない
  • ライントレードを実践してみたけど勝てない

という方にも、水平線は勉強するにはちょうど良いと思います。

多くの人が気にしている「水平線の引き方」というのは、結論からいうと正解はありません。

自分勝手なラインを引いて、それが市場参加者の見方とあまりにズレている場合には、意味がありませんが、水平線を引く時は、あまり深刻に考えず、アバウトに考えましょう。

大切なのは、相場に参加している人たちが意識しているポイントはどこかを考えること。何度も反応を示している、目立つ場所に注目です。「誰が見ても」というところに水平線を引くのです。

  1. 節目を意識する(上位足の節目はより強力)
  2. 水平線は無理やり引かない
  3. 水平線を引きすぎない

引き方は簡単ですが、機能する線を引くには、実際にあなたの手でチャートに水平線を引いてみることです。

効果的なラインの引き方の練習方法として、過去のチャートで何度も引いてみることをオススメします。
とにかく練習が大事!繰り返し練習して精度を高めていきましょう。