
ラインを使ったシンプルトレード
「ライントレード」でシンプルな取引を!
ライントレードはシンプルで始めやすく、かつ、投資をするなら知っておくべき重要な投資手法です。
難しいテクニカル分析を組み合わせればFXで勝てるというわけでもありません。
チャートの高値や安値を結ぶラインを引くことで相場を予想するという、ベーシックな相場の分析・取引手法です。
チャート分析において、もっともシンプルかつ基本的なものが「ライントレード」です。
複雑なテクニカルも使うこともなく、誰でも簡単に始めることができます。
ライントレードの基本
ライントレードはライン(線)を使ったトレード手法です。
チャートに「ラインを引く」ことでエントリーポイントを見つけ、そのタイミングで取引をしていく方法になります。
ライントレードの手順は、以下のとおり5ステップです。
- ラインを引く
- 価格がラインに近づくのを待つ
- ラインでの反発またはブレイクを判断する
- 利確・損切を設置
- 予定通りに決済
引いたラインを使ってトレードを設計し、有利な状況の場合のみエントリーを行います。
【ラインをめぐる動き・4パターン】
- 反発(サポート・レジスタンス)
- ブレイクアウト …ラインを一気に抜けてトレンドが加速するという動き
- ダマシのブレイクアウト …ブレイクアウトと見せかけて、ブレイクアウトしないというパターン
- サポレジ転換(ロールリバーサル)
なお、このライントレードで使用するラインの種類に特に制限はありません。
有効なラインが引けたら、他のトレード方法よりもずっとシンプルに利益を狙うことができます。
ライントレードはチャートを見ながら、ラインで売る・買う という直感的に理解しやすい方法のため、 万人が取り入れやすいトレード手法だと思います。
なお、相場の波(トレンド)の見え方は時間足によって変わってきますので、トレード期間の選択は重要です。基本的には長い足での見方を優先します。
線をしっかり引くことさえ覚えれば、初心者の方でもエントリーポイントや決済ポイントを見つけることができるようになります。
ラインの種類
ラインは他のインジケーターと同様に、単なる補助でしかありませんが、多くのトレーダーが参考にすることにより機能します。
ラインの種類は大きく「水平ライン」「トレンドライン」「チャネルライン」の3つです。
注文が集まる節目(価格帯)をチャート上から見つけ出し、水平線や斜め線を記入し、予想した値動きがやってくるのを待ってトレードします。
水平ライン(水平線)
水平ラインとは、チャートに水平に引くラインです。
- サポートラインは、相場の安値同士を複数結んで引きます。
- レジスタンスラインは、相場の高値同士を複数結んで引きます。
重要なレートを表わす目印ということで、
やといったテクニカルからも、水平ライン(水平線)を引くことができます。
節目となるラインが、複数で集中している場合には、水平ラインがより強力に機能しやすいレートであることが分かります。
トレンドライン
トレンドラインはトレンド(相場の流れ)に沿って斜めに引くラインのことです。
相場にトレンドラインを引くことで、相場の方向性が見えやすくなります。
この相場は上がっているのか下がっているのか、またトレンドラインの角度によって、トレンドの強さを読み取ることができます。
- 上昇トレンドのときは、相場の安値をつないで右上がりの線を引きます。
・・・サポートライン(支持線) - 下降トレンドのときは、相場の高値をつないで右下がりの線を引きます。
・・・レジスタンスライン(抵抗線)
トレンドラインの引き方のポイントはどこに引くかです。
どこからどう引くか、それを見抜けるかが重要です。
チャネルライン
チャネルラインは、相場を挟む形でトレンドラインに平行に引いた線のことです。
2つの線に挟まれたところをチャネルといいます。
チャネルラインの長さや角度、値幅で相場の強さを判断することができます。
引用元: FX チャート術|成果を挙げるために必要なチャート分析|第9回 トレンドライン&移動平均乖離率|外為オンライン
エントリー手法
ライントレードは、「ラインで反発したら反発方向へエントリー」「ラインをブレイクしたら抜けた方向へエントリー」が基本。エントリー方法は2種類だけです。
反発かブレイクかを確認してからエントリーします。
FXで勝ち続けたいなら待つことを覚えましょう。
ラインに価格が近づくまでは、余計なことをせずに待ちます。エントリーポイントを見極めて、その時がくるまでじっと待つのです。
新たに注文を入れるタイミングとしては、
の3パターンが考えられますが、3.押し目・戻りのタイミングがベストだと考えます。
ダマシに注意する!
エントリーする際に気を付けるべきことは、ダマシです。
相場がラインをブレイク(突破)したと見せかけて再度戻ってくることがあります。そんな時は、きちんと損切をしないと大きな損失につながる恐れがあります。
また、ラインブレイクでの飛び乗りはリスクが大きいことは承知しておいてください。ブレイクでの飛び乗りが危険が理由としては、いわゆる騙しが頻発します。
大きな値動きを捉えたいと思うのは皆、同じですがブレイク直後に飛び乗るのは危険な行為となります。
ラインを制するものはトレードを制する
誰もがラインの引き方をマスターすれば、利益を上げる取引のポイントを見出すことができます。
ライントレード手法は、昔から非常に多くのトレーダーに人気で、実際のリアル相場で面白いように機能します。
シンプルに買いか売りか、どこで買うのか、どこで売るのか、の判断がしやすいというのが一番です。 また、多くのトレーダーがライントレードを取り入れていることもメリットです。
FXトレードでは、トレードのスキルが上がれば上がるほど、最終的にはライントレードに行き着くのかもしれません。
このライントレードを実践するのに必要なこと(求められること)といえば重要なラインを見極めること
という2つの技術を使って、誰が見ても分かるようなラインを引くことです。
何度も同じ価格で止められていたり、サポートとレジスタンスを繰り返している価格帯などとにかく相場の節目となっている価格(価格帯)です。
多くの人が注目するようなラインだからこそ、そこで活発に売買が行われます。だからこそ相場は動くのです。
市場参加者の多くが注目するポイントにラインを引いていくのが、ライントレードの活用法であり、重要なのは、みんなが納得するようなラインを引くことです。あまり難しく考えすぎることはありません。
ですので、誰もあまり気づかないようなホームラン狙いのラインを探すことなどはやめておいた方がいいです。同じ時間をかけるのであれば、王道のラインというのを見付けることに集中してください。
本気でこの技術を習得しようと思ったら、とにかくチャートをたくさん見て、ラインを引いて、節目から引けるラインを見つけるトレーニングを繰り返してください。
【ライントレードのメリット】
- 相場をシンプルに見るので、誰でも判断がしやすい
- 基本的にライン以外は何も使わない
- ラインを引くことで優位性のある取引が可能になる
- エントリーだけではなく、損切りラインも分かるようになる
- PCに張り付いて、相場を見ている必要はない
- 相場を予想する必要がなくなる
【ライントレードのデメリット】
- ラインが引けるようになるためには練習が必須
- どこにラインを引くかは個人差が現れる
- ダマシがよくあるので、早めの損切りは必要