ツナギ売り実践塾

FXでも使えるツナギ売りテクニック

FXでも株式のように「ツナギ売り」して稼ぐ!損切り不要のツナギ売り実践塾を前回考察してみました。

ツナギ売り(つなぎ売り)は、株式投資では結構有名な取引手法です。

「ツナギ売り」「ツナギ売買」と言えば、林輝太郎先生がすぐに思い浮かんだ、という人は
結構な実力をお持ちのトレーダーの方だと思います。

ツナギ売買の実践

ツナギ売買の実践
著者:林 輝太郎
同友館 (1989/7/1) 
単行本: 283ページ
価格:1,888円(中古:1,290円~)

この本では持ち株のコストダウン、買い建て玉の利益確保のツナギ売り、うねり取りにおけるツナギ売買、サヤ取りなど多彩なツナギ売買の現実手法と理論について書かれたものです。

ツナギという言葉を聞いたことはあっても、現実にはどういう売買をするか
知らない人もいるのではないでしょうか。

前回よく分からなかった内容をもう少し深く掘り下げて、
ツナギ売りを活用することで有利な戦略というのを今回は考えていければ、と思います。

つなぎ売り(両建て)のメリット・デメリットなど

つなぎ売りは、もともと株式投資の買いポジションと空売りに使われる言葉でした。

それが、FXでは売りと買いのポジションを同時に持つことを意味しています。

そのため、「つなぎ売り」というよりも両建てと言った方が、
FXをしてる人たちからみれば違和感がなく、しっくりくるかもしれません。

両建ての戦略と活用法(必勝法)

同一通貨ペアによる両建ての戦略として、次のような方法があります。

  • うねり取り:買い(売り)のポジションで利益が出ていたら売り(買い)のポジションをあえて持つという方法。「収益を確保する」というのが最大のメリットです。ただし、やみくもに両建てをすることは、余分なポジションを持ち損をしてしまうことにもなるのでやめましょう。
  • ナンピン+両建て:レンジ相場で使うなら強力な手法で、両建てナンピン必勝法とも言えるべきものです。下値で買い増すことで、平均取得単価を下げていく方法です。今の相場の状態を判断、いかにトレンドとレンジを読めるか、ということが成果を大きく左右します。

こうした両建てを駆使する戦略を活用できるのは、スイングトレード長期保有をしている時です。また、指標トレードにも使えます。

なお、違う通貨ペアで行う両建ての使い方もあります。

FX業者間の買いと売りのスワップポイントの差額を利用して
アービトラージ(裁定取引)を行い、サヤ取りして稼ぐといったやり方もあります。 

両建てのメリット

リスクヘッジの効果を期待して、両建てされる場合は少なくありません。

両建てのメリットとしては、次のとおりです。

  • 評価損益が固定される
  • 勝率が高い
  • レンジに強い(レンジ相場でのみ有効)

「両建て」を使えば、含み損が拡大しないようなポジションを、損切りせずに構築できるようになります。実際に損切りすると資金が目減りしますが、両建ての場合あくまで『評価損』としての扱いに過ぎません。

損切りの取引は行わないので、勝率は当然、高くなります

また、両建ては同じように利益確定の役割も果たしてくれます。

つまり、両建ては利益の取り損ねを防止する一方、損失を限定することができます。

両建てのデメリット

一方、両建てをした場合にデメリットとされるのは、以下のような部分です。

  • トレンド相場に弱い
  • 複数ポジションの管理が大変
  • トレードが複雑になり、外し方を間違えると死亡もありうる
  • 「買い」と「売り」両方でスワップが発生し、スワップポイントを得られない
  • 証拠金を無駄に消費してしまう(その状況は、FX会社によって異なる)

急激なトレンドが起これば、大きな損失を出すことが考えられます。その際、レバレッジをかけていれば、強制ロスカットされるリスクもあります。また複数のポジションを持つことにより、余計なコストがかかるということがあります。

以上のような観点から、

「両建ては意味がない。できることはすべて片張りでできる。」

という、両建てに関しては否定的な見解を持っている人もいます。 

このつなぎ売り(両建て)するメリットとデメリットをまとめると、以上のとおりです。

両建てが可能なFX会社

以前は両建て不可のFX会社も結構あったのですが、投資家からの要望もあり、現在ではほぼすべてのFX会社で両建てをすることが可能になっています。

ただし、FX会社によって両建て時に必要な証拠金の取り扱いが異なるので、この点は注意が必要です。

両方必要・・・GMOクリック証券、楽天証券、みんなのFX、YJFX、DMM FX、外為ジャパン など
片道だけ・・・ヒロセ通商、外為オンライン、FXプライム、マネーパートナーズ など

また、両建てで両方のポジションを持った場合、通常、貰えるスワップより払うスワップの方が多いため、差額のスワップポイントを支払わなければならない場合が多くあります。

ところが、DMM FXやGMOクリック(くりっく365)、外為ジャパンといった一部の会社では、
買いスワップと売りスワップが常に同額のため、両建てによる長期保有がしやすくなっています。

このような状況を踏まえ、両建ての戦略も大事ですが
投資にかかるコストを考慮し、適切なFX会社を選ぶことも大切だと思います。