
練習ソフトやツールを利用してトレードを学ぶ
FXは安定して利益が出せるようになるまで、時間がかかります。
本気になってFXで稼ごうと思ったら、勝てるようになるまで必死にトレード技術を磨く必要があります。
そのためには、
過去チャートで検証し、環境認識力を高める必要がある。
なお、検証とトレード練習には専用のツールを使った方が手っ取り早い。
静止画での検証や練習もできますが、
短期間に集中して、より効率的にするならソフトや練習ツールを使った方が早いです。
練習ソフトなどを利用してトレードを学ぶ手順としては、
- チャートの環境認識:
ダウ理論によるトレンド状況の把握やレジサポラインの活用等を理解し環境認識力の向上を図る - チャートパターンとエントリールール:
エントリー、イグジットのルールを作成、過去チャートを使って検証する - トレード練習:トレードルールがある程度かたまってきたら検証して、トレード精度を確認する
- エントリールールをさらに増やす、エントリーの根拠を増やす
といった流れになります。
最終的には、自分なりのオリジナルルールを確立し、エントリーのチャートパターンを増やしていくことで、利益を出せるトレードの機会を増やすことが目的です。
MT4裁量トレード練習君プレミアム
MT4裁量トレード練習君プレミアムは、メタトレーダー4(MT4)を使って
そのままトレード練習や検証ができます。
インジケーター等を含めて普段使っている設定のままMT4画面を使えるのが「裁量トレード練習君」です。
裁量トレード練習君プレミアム実行プログラムとMT4用EAプログラムに、使い方や設定方法のマニュアル(ダウンロード版、37ページ)が付いています。
販売ページの冒頭に書かれていますが、このツールには5つのポイントがあります。
- 裁量トレード練習
・・・過去のヒストリーデータを使って、裁量トレードの練習ができる - 数稽古が可能
・・・チャート速度の調整が可能で、短期間で数稽古が可能 - MT4のインジケーターが利用可能
・・・MT4上で動く練習ツールなので、MT4のインジケータが利用可能 - トレード記録から検証
・・・トレードレポートを出力できるので、自分オリジナルの手法の検証ができる - 裁量商材の検証が可能
・・・市販の裁量商材も、これを使えばパフォーマンスを測ることも可能
チャートの進行速度を変えるスピード設定は7段階で調整可能です。
スピード設定を最速にした場合、1か月分のレートの動きを約10分~15分程度で再現できるので、
短時間で圧倒的な練習をすることが可能です。
また裁量トレード練習君は、MT4のバックテストの機能を使うことで、
EAと同じようなストラテジーテスターレポートが出力されます。
このレポートを見れば、勝率、最大ドローダウン、平均獲得、平均損失、そして収支まで、検証した手法のパフォーマンスが一目瞭然で分かります。面倒なノートへの記録やエクセルに入力をしなくても、トレードノートの代わりにそのレポートを見て、自身の手法のパフォーマンスを客観的に検証することができます。
もちろん「自分のトレード」だけでなく、
購入した「裁量トレード商材」の手法を検証することが可能です。
なお、メールサポート(無料、回数制限なし)がありますが、これはツールが利用できる状態になるまでの内容に限定されているので、ほぼソフトのインストールや設定に関するサポートのみです。また、ユーザー同士で情報交換ができるサイトとして裁量トレードコミュニティが設けられています。
簡単にプレミアムの便利な機能をまとめると、
- チャート速度調整
- 成り行き注文
- 指値注文
- 追加チャートで4画面表示(追加で+3画面の合計4画面のチャートを表示)
- ストラテジーテスターレポート
といったものが挙げられます。
複数画面の表示ができるので、マルチタイムフレーム分析をしながらのトレード(練習)が可能です。
MT4裁量トレード練習君プレミアムを使うと
好きな時間に、好きな速度で、複数の時間軸を確認しながら、トレードの疑似体験、練習ができます。
MT4をベースとしたトレードの練習環境を提供してくれるツールとしては、
十分な機能が揃っていると思います。
MT4裁量トレード練習君-無料で使えます!
MT4裁量トレード練習君プレミアムには、無料版の「裁量トレード練習君」があります。
基本的な仕様、使い方は同じものです。
- ロット数は固定で可変ではありません
- 指値注文ができません
- 追加チャート2画面表示ができません
上記のとおり一部機能に制限がありますが、無料で利用できます。
MT4裁量トレード練習君プレミアムとフォレックステスター2の違い
裁量トレード練習君が出るまでは、Forex Tester2(FT2・フォレックステスター2)が練習ソフトとして有名でした。多くのFXトレーダーがFT2を利用してバーチャルトレードを実施して練習しました。
MT4裁量トレード練習君プレミアムとフォレックステスター2の違いをまとめると、以下のとおりです。
商品名/項目 | 裁量トレード練習君プレミアム | フォレックステスター2(FT2) |
---|---|---|
複数時間足の同時進行 | 2つまで | 3つ以上可 |
チャートを進めるスピード調整 | 224通り(7段階×32) | 220通り(20段階×11) |
操作性 | MT4ベース、MT4専用インジケーターが使える | オリジナル仕様、MT4インジケータは利用不可 |
価格 | 19,800円 | 299ドル(約33,000円前後) |
エントリー、決済のワンクリック機能 | ○ | × |
分割、一括決済機能 | ○ | × |
無料版 | テスト期間に制限なし。チャート画面は1つのみ。TP、SLラインをチャートで調整できない | テストは1ヶ月分のみ。テスト結果やテンプレートの保存ができない(操作性を確認できる程度の使い方のみ) |
上記以外では、ローソク足の停止や早送り、巻き戻しが自由自在にできるのはフォレックステスター2(FT2)です。FT2には「巻き戻し機能」が付いているのが大きな特徴です。
ただし、「フォレックステスター2」は最初にソフトの使い方を覚える必要があります。
また、オリジナルインジケーターは使えないところが不便です。
この点に関して、改めて専用ソフトの使い方を覚える煩わしさがないのは、
「MT4裁量トレード練習君プレミアム」になります。
MT4チャートソフトの大きな魅力として、世界中で開発された優秀なインジケーターが使える点があります。そのツールの検証を裁量トレード練習くんは出来ます。ところが、FT2の方は検証できません。
※独自開発で複雑な処理をしているインジケーターは、練習君でも動かない場合があります。
なお現在、Forex TesterのFT2は最新版が発売され、Forex Tester3(FT3)となっています。
値段はFT3が299ドル(約33,000円前後)に対し、裁量トレード練習君プレミアムは19,800円ですので、1万円以上、練習君のほうが安いです。
※ただし、Forex Testerでは頻繁にキャンペーン(100ドル引き199ドル、約22,000円前後)があります。
MT4で作られたインジケーターを使える汎用性、手頃な価格といった部分では
MT4裁量トレード練習君プレミアムの方が使えます。
裁量バックテスターについて
Forex Tester(フォレックステスター)の他にMT4裁量バックテスターやMT4 チャート検証用インジケーター【ShiftChart】というソフトもあるようです。
まだ使った経験が実際にはないので、調べたことをここでは紹介しておきます。
裁量バックテスターはMT4裁量トレード練習君と同じくメタトレーダー4(MT4)のテスターを利用して、裁量によるバックテストを行える補助ソフトです。
MT4裁量トレード練習君プレミアムと比べて
- トレール決済注文ができる
- 自動ナンピン設定ができる
- 足1本ごとに再生することができる
- 指定した日時、あるいは時間から検証をスタートできる
といった利点があるようです。
なお、このMT4裁量バックテスターにも「チャートを戻す」という機能はないので、
フォレックステスターだけに、チャートの“巻き戻し機能”がある、ということが言えます。
リアルチャートでは、実際にチャートが戻ることはないので、巻き戻し機能は不要という意見もありますが、何か検証する場合には大変便利な機能だとは思います。
裁量トレーダーに最適な練習ツール(ソフト)
「MT4裁量トレード練習君プレミアム」は裁量トレーダーに最適な練習ツールと評価して良いと思います。
インジケーターや画面設定など普段から利用しているチャートソフト、MT4でそのまま練習ができるので
非常に使いやすい練習ツール(ソフト)です。
これがあれば昼夜を問わず、曜日に関係なく、24時間いつでもトレード練習ができ、
最高の練習環境を整えることができます。
元来、裁量トレードの良さは、相場環境の変化に臨機応変に対応できるところです。
ただし、いくら優位性がある、勝率の高い手法を手に入れたとしても、メンタルが弱く、自信が持てない人だったら、そのトレードは再現できないまま負けてしまうことになります。
その点、勝てるトレーダーというのは、メンタルがとても強いものです。
では、どうしたらメンタルが強くなれるのかと言えば、それには、とにかくトレードの数をこなして自信をつけていくしか方法はありません。
つまり、圧倒的な練習回数こそ、自信とメンタルを強くできる唯一の方法です。勝てるトレーダーになるには、何よりも練習を数多くこなす必要があります。
そのためには極端な話、自分が使いやすそうと思えば、どのソフトや練習ツールを選んでもそれほど大差はありません。バーチャルトレードができる練習環境をできる限り早く整えることが最も重要なことです。
リアルトレードで成績が安定してくれば、ソフトの購入代金など、すぐに回収できてしまいます。
◎実践された方の評価や感想(体験談や喜びの声)など、公式サイトでご確認下さい。