
サイクル理論をトレードに活かす方法
サイクル理論といえば、レイモンド・A・メリマンによるメリマン・サイクル理論が有名です。
相場サイクルの基本 メリマンサイクル論という1995年に発売された本の中で、相場とサイクル理論の概念、及びパターンの分析手法が日本ではじめて紹介されました。
メリマン・サイクル理論とは、ある通貨ペア(銘柄)の価格変動は一定間隔で安値(高値)を付け、それが1つの周期となって繰り返される現象のことを言っています。メリマンは、あえて安値から安値を1つのサイクルと定義しています。
簡単に言えば、ローソク足は18週前後のサイクル(周期)で上下しているという理論です。
このサイクル理論をどのようにトレードに活かすのか?と言えば、
- トレンド判断として使う
- 相場の転換点を狙う
- 押し目買いや戻り売りのタイミングを取るために使う
といったサイクルにあわせてチャートを読み取ることで、トレードに活かす方法が考えられます。
今回検証する「FX サイクルマスター」は、そんなメリマンのサイクル理論をふまえたトレード法というのをまとめたものです。
FXサイクルマスター サイクル理論
FXサイクルマスターは、サイクル理論を用いた売買法について解説されています。
具体的には、4時間足以上のローソク足を使い、少なくとも10日間以上のポジション保有を行う
スイングトレードのスタイルです。
1年の季節や時期、時間によって為替の変動のクセを読み、中長期で投資を行います。
本編のマニュアルは、特典を含めて143ページあります。
- ローソク足
- チャートの見方
- 相場に対する考え方、メンタル
- サイクル理論
- サイクル理論 実践編
ローソク足の本数を数えて、サイクルをカウントして値動きを想定することが可能になります。
数週間、数か月という大きなサイクルでは相場の天井や底が分かりやすくなり、ダマシが減ります。損切り、利確の精度が上がるので、トレンドを上手にとらえると大きな利益が期待できるようになります。
天井と底をピンポイントで把握可能!?
FXサイクルマスター サイクル理論では、
『この天井を越える上昇をするのか、しないのか!?』
『この底を下抜けて下落するのか、しないのか!?』
パターン化しているので、初心者の方でも、理論的に相場を把握することが期待できます。
相場にはサイクルがあるので、底で買って天井で売ることができれば、最大限に利益を得ることは
決して不可能なことではありません。
松下誠の投資法(サイクル理論)
日本におけるサイクル理論の第一人者としては、松下誠さんが有名です。
松下誠さんの投資法は、非常に具体的かつ実践的だと評判です。サイクル理論を使って
トレードをしてみたい、という方には参考になるかと思います。
FXサイクル投資法マスターブック
著者:松下誠
ダイヤモンド社 (2012/3/9)
単行本(ソフトカバー): 312ページ
価格:3,024円(中古:2,658円~)
サイクル理論について興味がある人は、商材を買う前に、本を読んで学習することもできます。
チャート分析を補完するのに役立つ
「サイクル理論」は、チャート分析を補完する理論にしかなりません。正直、このサイクル理論だけで利益を出すというのは、難しいことではないでしょうか。
裁量トレードが前提となりますが、サイクルが崩れて、サイクル理論が出ない時もあります。
そもそもサイクル理論は、80%の確率で特定のローソク足の本数に入るという理論であり、経験則に基づいたものです。あくまでも“天底がきやすい”というようなレベルで、それを有効利用してトレードに直結できるほど正確性があるものではない、ということが言えます。
長期的視点からトレードするので、短期よりもトレンドが読みやすいとは言え、実際の相場の中で、天井と底をピンポイントで把握するというのは、どれだけ経験を積んだトレーダーでも、かなり困難な作業です。
後出しジャンケン的要素が強く、「頭としっぽは、くれてやれ」というのが、
昔から相場の格言として語り継がれてきたことです。
チャート分析を補完する判断材料の一つとして、読みの精度を上げるのに、このサイクル理論は使えるかと思います。
◎実践された方の評価や感想(体験談や喜びの声)など、公式サイトでご確認下さい。