「ストップオーダー」
ストップオーダー
ストップオーダー(Stop Order)は、指定された価格に達した際に市場注文に転換される注文のことを指します。
主に損切りや利食いのために使用され、トレーダーがある価格水準に達した場合に取引を開始または終了する際に利用されます。
主なストップオーダーには以下の2種類があります。
ストップ・マーケット・オーダー
ある価格に達した場合に市場価格で即座に成行注文に切り替わるオーダーです。トレーダーが指定した価格に市場が達した瞬間に取引が成立します。ただし、市場注文が即時に約定される保証はなく、指定価格での最良の取引価格で執行されます。
ストップ・ロス・オーダー
トレーダーが損失を最小限に抑えるために使用されます。トレードが不利な方向に進んだ場合に、一定の価格に達したら損切りするために使われます。例えば、買いポジションにおいて現在の市場価格よりも低い価格にストップ・ロス・オーダーを設定すると、その価格に達すると売り注文が発動し、損失を最小限にすることができます。
テイク・プロフィット・オーダー
トレーダーが利益を確定するために使用されます。取引が有利な方向に進んだ場合、一定の価格に達したら利益確定するために使われます。例えば、買いポジションにおいて現在の市場価格よりも高い価格にテイク・プロフィット・オーダーを設定すると、その価格に達すると売り注文が発動し、利益を確定することができます。
ストップ・リミット・オーダー
ストップ・リミット・オーダーは、指定された価格に達するとリミット注文に変換される注文です。リミット注文は指定された価格以上または以下で取引を行う注文で、価格はあらかじめトレーダーが指定します。
ストップ・リミット・バイ・オーダー
現在の市場価格よりも高い価格に達した場合に、指定された価格で買い注文が発動されます。
ストップ・リミット・セル・オーダー
現在の市場価格よりも低い価格に達した場合に、指定された価格で売り注文が発動されます。
これらのストップオーダーは、市場が予想外の動きを見せた場合やトレーダーのポジションが逆行した場合に、自動的に取引を行う仕組みとなります。
ただし、市場が急激に変動する場合や一定の価格で取引が保証されない場合があるため、十分な注意が必要です。