両建てとは

同一通貨ペアの売りポジションと買いポジションを同時に保有することです。

両建ての考え方

両建てとは、FX取引で同じ通貨ペアの「買い」と「売り」を同時に持つ手法です。

例えば、ドル円で同じ量の買いポジションと売りポジションを持つと、どちらに相場が動いても利益と損失が打ち消し合うため、損益が変わりません。これにより、取引中の損益を固定したいときに使うことがあります。

ただし、両建ては次の理由から、必ずしも経済的に合理的とはいえません。

・スプレッド（取引コスト）が2回分かかるため、取引コストが増える

・売りと買いのスワップポイントが異なる場合、マイナスのスワップ（金利差による支払い）が発生することがある

・両建てをすると、資金が無駄に拘束され、他の取引に使えなくなる

このような理由から、両建ては必ずしも効率的な取引方法とはいえません。