「ピップス(pips)」
ピップス(pips)
ピップス(pips)とは
pipsとは、FXで使われる専門用語で、ドル/円やユーロ/ポンドなどの通貨ペアの価格がどれくらい変動したかを表す最小単位のことです。
「percentage in point」の頭文字をとってpip(ピップ)と言い、その複数形がpips(ピップス)です。
たとえば、ドル/円の価格が1円動くとき、その動きは100ピップスと表現されます。読み方は「ピップス」と覚えておくと良いでしょう。
ピップスの使い方
ピップスは、通貨ペアのスプレッド(売値と買値の差)や、取引での利益や損失を計算するために使われます。
たとえば、ドル/円が「1ドル=125.50円」のときに買いポジションを持ち、「1ドル=126.00円」になったときに売ると、0.5円の利益が出ます。これを「50ピップス獲得した」と言います。
ピップスが具体的にいくらを表すかは、通貨ペアや会社によって異なります。
例えば、外為どっとコムでは、ドル/円やユーロ/円などの円を含む通貨ペアの場合、「1ピップス=0.001円(0.1銭)」とします。
ユーロ/ドルやポンド/ドルなどの場合は、「1ピップス=0.00001ドル」と表されます。
pipsを用いて簡単に損益の計算ができます。
pipsを使うことで、取引の損益を計算できます。損益は「獲得したpips(値幅)×取引数量」で求められます。
例えば、1pipsが0.01円(1銭)のFX会社で1,000通貨を取引した場合、1,000pips獲得すると次のように計算します:
1,000pips(1,000 × 0.01円 = 10円) × 1,000通貨 = 1万円の利益になります。
同じ条件で1万通貨を取引すると、
1,000pips(1,000 × 0.01円 = 10円) × 1万通貨 = 10万円の利益となります。
つまり、取引数量が多くなるほど、同じ値幅(pips)でも得られる利益は大きくなるのです。
pipsを用いた投資効率の算出
pipsを使うと、FX取引の成績や投資効率を評価することができます。
例えば、1pipsが0.01円のFX会社で、ドルが1ドル=120円のときを考えてみましょう。
Aさんが1万ドルを120円で購入し、120.50円で売った場合、利益は以下の通りです:
(120.50円 – 120円) × 1万ドル = 5,000円の利益です。
Bさんが5万ドルを120円で購入し、120.10円で売った場合、利益は以下の通りです:
(120.10円 – 120円) × 5万ドル = 5,000円の利益です。
利益額は同じですが、重要なのは獲得した利幅、つまり「獲得pips」です。
Aさんは0.5円の利幅で、これは50pipsに相当します。
Bさんは0.1円の利幅で、これは10pipsに相当します。
もしAさんがBさんと同じ5万ドルを取引していた場合、Aさんは50pips(0.5円) × 5万ドル = 2万5,000円の利益を得ていたことになります。
つまり、Aさんの方が効率的な取引をしていたと言えます。
FXではこのように、獲得した利幅(pips)を考慮することで、取引の成績や投資効率を正確に評価することができます。