「ヘッジ」
ヘッジ
為替ヘッジ
為替レートの変動によって外貨資産の価値が変わるリスクを回避するための対策です。
簡単に言うと、「為替レートの影響を避ける」という意味です。
例えば、海外の株や債券に投資すると、その投資は現地の通貨(ドルやユーロなど)で運用されます。
しかし、日本円に換算するとき、為替レートが変わると資産の価値も変わります。
円高になると外貨の価値が下がり、円安になると外貨の価値が上がるため、為替レートが資産のパフォーマンスに影響を与えます。
為替ヘッジを使うと、こうした為替レートの変動による影響を避けて、資産の価値を安定させることができます。
これにより、為替リスクを減らし、純粋に資産のパフォーマンスに集中できるのがメリットです。
為替ヘッジの特徴
(1)円高による損失を回避できる
為替ヘッジを行うことで、もし円高になったとしても、外貨の価値が下がって損するリスクを防ぐことができます。
例えば、ドルが安くなっても、ヘッジによって円での資産価値は守られます。
(2)ヘッジにはコストがかかる
為替ヘッジを行うには、2国間の短期金利の差に基づいた費用(ヘッジコスト)が発生します。
これを簡単に言うと、日本と海外の金利差によって、為替ヘッジには追加費用がかかるということです。
(3)円安のメリットを享受できない
為替ヘッジを行うと、円安になったときに外貨の価値が上がって利益を得られる機会を失います。
つまり、リスクを減らす代わりに、円安の時の利益も制限されるということです。
(4)先渡し取引(フォワード取引)を使う
為替ヘッジを行うためには、一般的に「先渡し取引(フォワード取引)」というツールを使います。
これは、将来の特定の時点であらかじめ決めた為替レートで取引する仕組みで、為替レートの変動を事前に固定する方法です。