ローソク足のパターンを使い収益をあげるためのトレードをするには、さらに根拠を深掘りしていく必要があります。

チャートを見ていると一方向に明確に動いている時と、横ばいの時があることに気づきます。
トレンドに合わせてエンゴルフィンバーパターンを取引することが、最も簡単な方法の1つです。

テクニカル分析に精通していなくても、相場にトレンドがあるかどうかを判断することは、今までのコラムですでに可能なはずです。
相場が高値を更新しながら高値と安値を繰り返している場合は上昇トレンドの市場であり、安値を更新しながら高値と安値の連続であれば下降トレンドである、ということを忘れてしまった方は、もう一度復習をしてからこのコラムに戻ることをお勧めします。

上記の図は明らかな上昇pトレンドを示しています。
この場合、相場がトレンドに載っているかどうかはインジケーターを使わなくても判断することができます。

チャートを分析する際には、相場にトレンドがあることを必ず最初に確認してください。
そして、トレンドに無理に対抗しようとしたり、都合よくコントロールしようなどと考えてはいけません。
個人の力で相場を思い通りにコントロールすることはほぼ不可能であり、対抗しても損失を増やすだけです。
エンゴルフィンバーパターンのトレードを使いこなすためには、市場の方向性に従いましょう。
必ず相場が方向性を教えてくれるので、私たちはその教えをうまく汲み取るのが主な作業です。

明確に確認できる上昇トレンドや下降トレンドを見つけたら、次のステップは相場で最も注目されている価格帯を特定することです。

これは強力なサポートとレジスタンスを意味します。

価格がサポートレベルを試して止まればそこには買い手が潜んでいることを示し、その価格帯を多くの参加者が注目していることから、絶好の買い場となる可能性が高くなります。

一方でレジスタンスレベルを試して止まったのであれば、売りの力が強くなる可能性が潜んでいることになるでしょう。

下記の図は市場参加者が、サポートやレジスタンスでどのように関わっているかを示しています。

これらの価格帯はトレンドやフラッグ、トライアングルなどを相場が形成する中で作られていき、どのようにして作られたのかを読み取ることができれば、より良い価格水準を見つけることができます。

トレンド相場では価格がレジスタンスを通過すると、そのレジスタンスがサポートになることがあり、またサポートがレジスタンスになることも、今一度思い出しておきましょう。

下記の図は上昇傾向または下降傾向のトレンドの中で、サポートとレジスタンスを利用したエンゴルフィンバーパターンの取引方法の一例です。

ここでのシグナルはエンゴルフィンバーです。
インサイドバー・パターンを取引する際にも同じルールを適用できます。
明確な上昇トレンドまたは下降トレンドにおける注視される価格帯で、エンゴルフィンバーを見極めることができるようになることで、成功率が大幅に向上します。

次回のコラムは「移動平均線を利用したエンゴルフィンバーのトレーディング」について解説します。
お楽しみに。