ここではインサイドバーのブレイクアウトと組み合わせた簡単かつ効率的な方法を紹介します。

上昇トレンド、下降トレンドにおいて相場は衝動的な動きと戻しを繰り返します。
フィボナッチ・リトレースメントを使用すると、最も重要な戻りの水準を認識することができます。

このコラムで奨励する重要な値はフィボナッチ・リトレースメントの50%と61%レベルです。
これらのレベルはチャート上で最も注目が集まる部分です。

戦略はリトレースメントを持ち、もしプルバックが50%または61%のレベルに達したら、あとはプライスアクションのシグナルを確認するのみです。

上記の例からフィボナッチ・リトレースメントを戦略に加えることで、売りの注文を出すように促す条件が数箇所見受けられます。

1つ目はトレンドであり、明らかに下落しています。
2つ目サポートラインを表す、重要なフィボナッチ・リトレースメントのレベル。
3つ目はインサイドバーのフォルスブレイクアウトです。

このツールを使わずに上記の図を分析した場合、なぜ相場が下落したのかを知ることができません。

フィボナッチ・リトレースメントは、ピンバー、インサイドバー、エンゴルフィンバーなどと組み合わせてトレードにおいて使用することができます。
上記との組み合わせは、非常に高い収益をもたらしてくれる可能性のあるものです。

それでは、別のパターンを見てみましょう。

価格が上昇し、意識されるレベルまで戻った後に再び上昇を続けています。
この領域でインサイドバーのフォルスブレイクアウトが形成されたことは戻しが終了し、再び強い動きが起こることを意味します。

この戦略はトレンドにある場合にのみ、インサイドバーのフォルスブレイクアウトを用いてトレードすることができます。

また、もしこれがレンジ相場であった場合は、下記のように戦略を変更する必要があります。

上記の図は、水平方向のサポートラインとレジスタンスラインの間で取引されていることを示します。
インサイドバーとサポートラインを突破した時点でエントリーしていた場合、フォルスブレイクアウトに陥ってしまいます。

騙しのブレイクアウトが形成されたのは初心者がインサイドバーと水平線のブレイクアウトを早く予測して頂点からのエントリーを狙おうとしたためです。

このパターンをチャートで見つけ、買い手が売り手に引っかかったと理解したら、迷わず下記のようにトレードを行いましょう。
非常に収益性が高く、リスクとリターンの比率が良い環境です。

ブレイクバーが閉じたら売り注文を出し、SLをその上に設定します。
利益目標は次のサポートラインに設定します。

ブレイクアウトが毎回起こるわけではないことと、すべてのブレイクアウトにおいて取引すれば良いわけでもないことも頭の片隅に置いておきましょう。

インサイドバーのフォルスブレイクアウトを取引する利点についてですが、リスクとリターンが大きいことが言えます。
アマチュアのトレーダーたちをSLに巻き込み資金を奪うと、市場は非常に強く動きます。
その際に何が起こったのかを正しく分析することができていれば、適切なタイミングで参入し、大きな利益を得ることができるのです。
参考までに、この取引では50pipsのリスクに対して400pipsのリワードを見込めると言えます。
また、プライスアクション戦略を使用しているうちに、金融機関がどのように市場で取引するのかについても学ぶことができるということも、大きなメリットの1つでしょう。