資金管理戦略
資金管理戦略について
今までのコラムを経て、あなたはいくつかの戦略を持っており、市場を分析する方法を知っているかと思います。
いつ買って、いつ売って、いつストップするのか。
市場から離れるべきタイミングもわかっているはずです。
これはトレーダーとして非常に重要なことですが、最大の武器をまだ持っていません。
それは資金管理です。
まず、トレードをスタートするために必要な金額は、あなたが失ってもいい余剰資金によって決まります。
お金を借りたり、失って日常生活に支障をきたす金額を賭けたりするのは絶対にしないでください。
トレードは感情によって大きくパフォーマンスが変化します。
取引口座の資金を失うことに恐れを抱いて取引を行えば、失敗する可能性は高くなります。
このコラムで奨励しているのは、小さく始めてできるだけ多くの経験を積み、取引口座の資金を増やしていく方法です。
現在、外国為替ブローカーはデフォルトのポジションサイズとして、ミニマムロットを提供しています。
ミニマムロットの最小価格はおよそ100円です。
ミニマムロットで数十円を提供している外国為替ブローカーもあり、潤沢な資金のない場合にも、非常に簡単にトレードの世界へと踏み入れやすくなっています。
そこに危険が伴うのです。
リスク・リワードの話でも少し触れてはいましたが、さらに深掘りしていきます。
ポジションサイジング
ポジションサイジングとは、1回の取引で何ロットのリスクを負うかです。
pipsではなく通貨単位で考える必要があり、例えばCAD/USAを3ミニロット(0.3枚)で取引しているとします。
相場が有利に動けば、1pipあたり300円の利益を獲得することができます。
1pipあたり300円です。
もし20pips儲かったら、6,000円の利益を得たことになります。
分解してみると、1ロットは1pipあたり約1,000円の価値があります。
そして1ミニロットは1pipあたり約100円の価値があり、1マイクロロットは10円に相当します。
ミニ口座を開設する場合は、pipではなくドルで考える必要があります。
例えば、50pipsのストップロスと100pipsのプロフィットターゲットを置くとします。
これはマーケットがストップロスに当たった場合、5,000円を失うことになり、マーケットがプロフィットターゲットにヒットすれば、10,000円を獲得することになります。
ポジションの大きさは標準口座かミニ口座、またロット数によっても異なります。
リスクリワードの比率
長期的な利益を得るために重要となってきます。
トレードに入る前に、相場が自分に有利な方向に進めば、どれだけの利益を得ることができるのか、相場が自分に不利な方向に進めば、どれだけのお金を失うかを知っておかなければなりません。
リスクを取った金額よりも、利益が少なくなるような取引はしてはいけません。
例えば、10,000円のリスクを取った場合、利益目標は少なくとも30,000円でなければなりません。
これはリスクとリターンの比率が1:3であることを示しています。
すべての取引で10,000円のリスクを負い、5回取引して勝ち、5回取引して負けたとすると、50,000円を失いますが150,000円勝つので、利益は1000,000円です。
これがリスクとリターンの比率です。
すべての取引で100%勝たなければならない、などとは考えない方が身のためと言えるでしょう。
ストップロスの重要性
ストップロスとはロングまたはショートのポジションを終了するための注文です。
ストップロスは使い方によっては大きな損失を被る可能性があるため、何らかの別の注文で使用する必要があります。
最初のストップロスは取引プラットフォーム上で新規注文と一緒に発注するこおtができます。
ストップロスが設定された価格に到達した場合、取引は自動的に終了されます。
このタイプのストップロスを使用すると、注文を実行した後に家族や友人と自由な時間を過ごすことができ、感情的にならずに取引できます。
多くのトレーダーは取引に入る際にストップロスを設定せず、メンタルストップを使用します。
メンタルストップは、取引の最初にSLを設定せずに、後から自分自身で損切りをすることです。
このコラムではメンタルストップは基本的に使わないことを奨励しています。
マーケットをコントロールすることはできませんし、マーケットがこうなると確信することもできないからです。
繰り返しになりますが、取引に入る前に勝つ可能性のある金額と、負ける可能性のある金額を計算しましょう。
そして、いくら損するかを計算しストップロス注文を出します。
プロフィットにかかるまで、ワクワクしながら待ちましょう。