「トレイリングストップ」
トレイリングストップ
海外FXのトレイリングストップ(トレーリングストップ)は、ポジションの利益を確保しながら、相場が有利な方向に動いた場合に利益を伸ばすための注文方法です。
通常のストップロス注文とは異なり、トレイリングストップは価格が動くと自動的に調整される点が特徴です。
ようは、トレーリングストップとは、設定した逆指値が相場の有利な方向への動きに応じて自動的に調整され、損切りラインが引き上げられる(または引き下げられる)注文方法です。
トレイリングストップの仕組み
トレイリングストップでは、指定した「トレイル幅」(価格からの一定距離)に基づいて損切りラインが設定されます。
相場がポジションにとって有利な方向に動くと、その損切りラインが価格の動きに連動して自動で引き上げられます。
しかし、相場が逆方向に動いた場合、損切りラインはそのまま維持されます。
例えば、ポジションを保有していて価格が上昇した場合、トレイリングストップによって損切りの価格が自動的に上がっていきます。
もしその後、相場が下落して指定したトレイル幅に達すると、その時点で自動的にポジションが決済され、利益を確保します。
トレイリングストップのメリット
・利益を守りながら伸ばせる: 相場が順調に動く場合、損失リスクを低減しつつ、利益を最大化できます。
・自動調整: 一度設定すれば、手動で損切り価格を調整する必要がなく、自動で相場に追従します。
・リスク管理: 相場が急に逆転した際に、損失を限定する役割を果たします。
トレイリングストップの設定例
例えば、1米ドル=100円で買いポジションを持ち、トレイリングストップを10銭に設定した場合、価格が101円に上昇すると、ストップ価格も100円から100.90円に引き上げられます。
もしその後、相場が101円から100.90円まで下落した場合、ポジションは100.90円で決済されます。
海外FXでの活用
海外FXでは、ボラティリティ(価格変動)が大きいことが多いため、トレイリングストップは特に有効です。
大きな利益を狙いつつ、急な価格変動に対して自動的に対応できるため、リスクを抑えながら取引することが可能です。
トレイリングストップを活用することで、感情的な判断を避け、計画的なリスク管理がしやすくなります。
トレイリングストップは特に、相場の動きを読むのが難しい状況や長期的にポジションを持ちたい場合に便利な機能です。